ピカソが宇宙人を追い払う

新版 世界人名辞典〈西洋編〉
新版 世界人名辞典〈西洋編〉

ピカソも喫茶店に行くことがあったと思います。もしかすると、そこでコーヒーをこぼしたことが1回くらいはあったかもしれません。

地球侵略をたくらむ宇宙人が、たまたまそれを見ていたとしたらどうでしょう。その宇宙人の星では、コーヒーをこぼすことはとても縁起が悪いとされているんです。そして彼らはとても縁起をかつぐんです。

だから宇宙人たちは、ピカソがコーヒーをこぼしたのを見て「縁起が悪い」と判断し、地球侵略を断念したのかもしれません。そのおかげで、人類は今もわがもの顔で地球に貼りついていられるのかも。

そうだとしたら、ピカソは芸術で評価されるのと同じくらい、コーヒーをこぼしたことでも注目されなくちゃいけないと思うんです。

ときどき、ひとりの人間の影響力について考えます。

人名辞典には、のちの歴史に大きな影響を与えた人物がたくさん載っています。でも、ひょっとしたらその人は、一般によく知られている影響とはまったく別の知られざる影響を、後世に残したのかもしれません。

そして、そちらのほうが人類にとってはよっぽど重大な影響だったのかも知れない、と妄想することがあります。

ぼくたちも他人事ではありません。宇宙の寿命をかけて神様が賭けをしているかもしれません。ぼくたちが階段を右足からのぼるか、左足からのぼるか。それによって賭けの勝敗が、つまり宇宙の寿命がきまることだって、ないとはいえません。

at 15:42, あーりー, 歴史教養

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関ヶ原合戦 - 家康の戦略と幕藩体制

戦国時代には、いろいろな人間ドラマがあります。たくさんの興亡があります。人々の野心がぐるぐる渦巻いています。

そして、その濁流は、関ヶ原の一点に流れ込んでいきます。

関ヶ原合戦  家康の戦略と幕藩体制 (講談社学術文庫)
関ヶ原合戦 家康の戦略と幕藩体制 (講談社学術文庫)
笠谷 和比古(著)

人生の究極の選択を迫られたとき、武将たちはどう行動したのか。なにをもとに判断したのか。生き残った武将と、滅びた武将、その明暗を分けたものは何だったのか。

歴史は人生のサンプル集といいますが、中でも関が原こそ、その粋のような気がします。

秀吉が没してから、関ヶ原で東西両軍が激突するまでの数年間、武将たちは政治的な極限状態の中で、一手のミスも許されないプレッシャーを背負いながら、生き残るための道を模索しました。

ぼくが関ヶ原に興味を持ったのは、それが戦国時代のクライマックスだからです。関ヶ原をよく知らないままでいるのは、なにか大切な部分を見逃してしまっているようで、気持ちが悪かったんです。

せっかくシャーロック・ホームズを読んでいるのに、最後の推理ショーを適当に読み飛ばして本を閉じるような、そんな違和感です。

徳川も、豊臣も、毛利も、上杉も、島津も、長宗我部も、そしてほかの多くの戦国大名たちも、結果的には慶長5年9月15日という「瞬間」のために、戦国乱世を勝ち抜いてきたようなものです。

だからこそ関ヶ原をもう一度しっかり見直しておきたいと思いました。

関ヶ原の合戦に至るまでのプロセスには、武将たちのかけ引きや、ゆれ動く心があります。

歴史的な激突の「瞬間」を、克明に、連続写真のような臨場感で描き出してくれる一冊です。

at 09:58, あーりー, 歴史教養

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レッドクリフをより楽しむには

先日は戦国武将の最期をクローズアップした本のことを書かせて頂きましたが、今回は三国志の本について書いてみようかと思います。いつもお付き合いありがとうございます。

三国志 英雄たちの最期の瞬間! (宝島SUGOI文庫 B す 1-1)
三国志 英雄たちの最期の瞬間! (宝島SUGOI文庫 B す 1-1)

この本は、三国志のおもな英雄たちの「ひととなり」を紹介したうえで、彼らの「最期の瞬間」を解説したものです。

本書を読んで一番感じたのは、三国志という語りつくされ題材も、いろいろな視点からくくり直すことで、新しい読み物として楽しめるんだということです。

三国志の魅力はいろいろありますが、やっぱり個性豊かな英雄たちがまず一番の魅力なんじゃないかと思います。その英雄たちの「最期の瞬間」となると、当然興味がわいてきます。そこをすくいあげてまとめた本ですから、面白くないわけがありません。

でも、面白くないわけがないだけに、当たり前のように面白く仕上げる苦心というのもあったと思います。本書はそのプレッシャーにひるまず、三国志という大きな題材に立ち向かってみごとな一本を決めた意欲作だと思います。

ちなみに帯には「映画レッドクリフをより楽しめる一冊」と書いてありました。

at 17:08, あーりー, 歴史教養

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世界の「美女と悪女」がよくわかる本

わるい人のことを悪人といいます。
わるい夢のことを悪夢といいます。

こういうのは悪ければ悪いほど、より「悪人」だったりより「悪夢」だったりします。

でも悪女というのはちょっと違うと思うんです。というより、ぜひ違ってほしいと思っています。

世界の「美女と悪女」がよくわかる本 (PHP文庫)
世界の「美女と悪女」がよくわかる本 (PHP文庫)
世界博学倶楽部

これは僕の勝手なイメージなので賛成してもらえるかどうかわからないんですが、悪女の称号を得るにはただ悪いだけではなく、できればそれに加えて妖艶で毒々しい魅力が必要であってほしいと思っています。

歴史は、そういう女性であふれているんですね。本書を読んであらためて感じました。

at 19:30, あーりー, 歴史教養

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有名戦国武将 - 73人の死にざま

戦国武将 あの人の顛末 (青春文庫)
戦国武将 あの人の顛末 (青春文庫)
中江 克己(著)

戦国武将の死にざまをクローズアップした一冊。戦勝に酔う中で悲劇に襲われた今川義元、わが子政宗に射殺された伊達輝宗、刀の切りあいで壮絶に散った室町将軍・足利義輝、爆弾で粉々に吹き飛んで自殺した松永久秀など、合計73人の武将が紹介されています。

織田信長、豊臣秀吉、石田三成など、教科書でおなじみの武将はもちろんのこと、ほかにも歴史ファンに熱く支持されている個性豊かな武将たちがたくさん登場します。

彼らの生きざまがそれぞれの彩りに満ちていたように、死にざまもまた独特の色合いを放っています。

武将に関する重要なエピソードがしっかりおさえられていますので、その武将がどんな人物だったかは、予備知識がなくてもわかるようになっています。

しかし、あくまでも「最期」に焦点をあてた本ですので、武将の人生全体を詳しく知りたいという方よりは、人生の最後の瞬間をピンポイントで読んでみたいという方におすすめの一冊です。

at 11:06, あーりー, 歴史教養

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答えられますか? 三国志の常識100

早わかり三国志の常識100―中原制覇をめぐる群雄たちの生きざま (日文新書)
早わかり三国志の常識100―中原制覇をめぐる群雄たちの生きざま (日文新書)
松本 一男(著)

三国志の中で一番強い武将は誰か?
赤壁の戦いでなぜ曹操は敗れたか?
豪傑関羽がはじめて名をあげた事件とは?
蜀の皇帝劉禅は本当にバカ殿だったのか?
三国志の史書に蜀びいきの記述が多いのはなぜ?
魏王朝はなぜ45年で滅亡したか?
呉国滅亡の真の原因とは?

など、三国志に関する100の常識を解説した本です。まっすぐ真摯な姿勢で解説してくれています。活字の一つ一つに好感を抱きました。

すでに三国志の世界にどっぷりはまっている人よりも、今まさにはまりつつある現在進行形の人向けの内容だと思います。

というのも、本書はあくまでも三国志の「常識」について書かれたものなので、ヘビーユーザーの方にはやや物足りないかも知れないからです。

少なくとも、上にあげたいくつかの問いにすらすらと答えられる方には必要ないと思います。

それでも、物語やゲームとして親しんできた三国志を、かっちりとした活字の解説で読みなおすというのも、気持ちのいい体験です。

物語の1シーンとして読んだ場面や、ゲームキャラクターの1人として目にした人物。そうしたものの三国志全体における位置づけを、頭の中できちんと整理していく作業はある意味、快感です。

それは活字を読む楽しさそのものなのかも知れません。活字を読むことで、物事の意味が頭の中で整理され、きれいに組み上がっていく。テトリスのブロックがきちんと組み上がっていくのに似た、あの快感です。

その組み上げ作業をする中で大切になってくるのが、書かれている活字そのものの好感度だと思います。相性といってもいいかも知れません。そういう意味で本書は、少なくとも僕にとっては申し分のない一冊でした。

at 17:21, あーりー, 歴史教養

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爆笑フランス革命 - 歴史人物笑史

はじめて読んだときに、焦りを感じました。フランス革命をこんなに楽しく描くやり方に嫉妬したのかも知れません。そして自分も早くフランス革命に詳しくなって、この楽しい輪の中に入りたいと思いました。

爆笑フランス革命 (歴史人物笑史)
爆笑フランス革命 (歴史人物笑史)

フランス革命が好きです。世界史の中では、ローマ帝国と並んで好きな項目です。

たぶん「革命」という響きや熱気、ナポレオンという英雄の出現、そして人類の歴史にとってすごく重要らしいというプレミア感が好きなんだと思います。

本書はそのフランス革命をわかりやすく、面白可笑しく、遊び心いっぱいに解説してくれています。

第1章「運命の流れを見てみよう」では、当時の時代背景やフランス革命に至るまでの流れが、軽妙なイラストと詳細な文章で説明されています。

例えばあるイラストでは、アメリカの独立宣言を見たミラボーが「独立宣言かー、かっこいいなーっっ」と感動し、、それに対してラファイエットが「だろ? だろ? 俺たちも革命成功したらやろーぜ、それ」と応じています。

このイラストを見ただけで、フランス革命がアメリカの独立宣言の影響を受けていることや、ミラボーやラファイエットが革命の重要人物だったことが読み取れます。

こうしたイラストは1章に限らず、本書のいたるところに登場して、読者を楽しませてくれます。

第2章「おれたちは貴族だ」では、ルイ16世、チェルゴ、そしてマリー・アントワネットの恋人といわれるフェルセンなどが紹介されています。

第3章「議会政治は大荒れね」では、ややこしい議会政治の変遷がテンポよくすっきりとまとめられています。ジロンド派とジャコバン派の対立、独裁者ロベスピエールの誕生と失脚、出口のない政治的混乱。そして26歳の若き英雄ナポレオンの登場。この章を読めば、フランス革命の一部始終が分かるようになっています。

第4章「革命時代の女たち」では、王妃マリー・アントワネット、美貌の革命家テロアーニュ、暗殺者シャルロットなど、この時代に活躍した8人の女性たちが取り上げられています。学校の勉強ではあまり触れられない部分だけに、とても興味深く読みました。

第5章「かくも激しい事件たち」では、テニスコートの誓い、チュイルリー宮殿襲撃事件、バブーフの反乱など、数々の事件の顛末が説明されています。

そして第6章は「革命家よ、集合せよ」です。歴史をつくった革命家たちの活躍が書かれています。ダントン、マラー、ロベスピエール、シェイエス、サン・ジュスト等など。イラストはどれもイケメンです。「革命家よ、集合せよ」という言葉が、高揚感をあおります。

第7章「革命時代の風俗」では、農民や職人の生活、上流階級の結婚の風習などが扱われています。

第8章「哀愁のギロチン物語」では、ギロチンの開発秘話やギロチンにまつわる様々なエピソードが紹介されています。

マリー・アントワネットは処刑の直前、処刑人の足をしたたかに踏み、「ごめんなさい。わざとではありませんから」と言ったそうです。これが彼女の最期の言葉だといわれています。

ダントンは身重の妻と生まれてくる子供のことを思い、断頭台で涙を流したとも言われています。ギロチンの露と消えた人々のいろいろなエピソードを読んでいると、革命の激しさに胸がつまるような気がします。

第9章「ナポレオンが行く」では革命の寵児ナポレオンの台頭から没落までが説明されています。

第10章は「ナポレオンをめぐる人々」です。ナポレオンと戦ったウェリントンやネルソンといった軍人たちのことや、ナポレオンの初恋の相手クラリィのことなどが紹介されています。

フランス革命に少しでも興味のある方なら、きっとさらに興味を深めることができる本だと思います。

at 11:15, あーりー, 歴史教養

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ビジュアル版 世界史物語

世界史は、地球でいちばん壮大な物語ですね。歴史をひとつの読み物として堪能できる本です。

ビジュアル版 世界史物語
ビジュアル版 世界史物語
西村 貞二(著)

高校生のころ、友達が「面白い世界史の本がある」といって紹介してくれたのが、この『世界史物語』でした。

「です・ます」調のやわらかい語り口が心地よく、歴史の体温を感じながらするすると読み進めることができます。

世界史の守備範囲は、文字通り世界です。地球丸ごとです。地球のあちこちで同時進行していく歴史をあつかっています。それが世界史のややこしいところであり、面白いところでもあります。

歴史を読み物として楽しむことで、同時進行する世界史の糸がもつれることなく整理されて、頭に沁み込んでいきます。

at 11:43, あーりー, 歴史教養

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エピソードで読む武田信玄 - リーダーの統率力

信長の野望では、武田信玄でプレイすることが結構あります。どうしてかというと、躑躅ヶ崎館の場所が好きなんです。

エピソードで読む武田信玄―リーダーの統率力 (PHP文庫)
エピソードで読む武田信玄―リーダーの統率力 (PHP文庫)
楠木 誠一郎(著)

富士山のあたりには、武田・北条・今川という3強国の本拠地が密集していますよね。だから武田の躑躅ヶ崎館からちょっと兵を繰り出しさえすれば、北条と今川の拠点を陥せてしまいます。便利です。

同じことが北条・今川にも言えます。でも北条・今川でプレイする回数は、武田に比べると少ないです。なぜなら、信長の野望の種類にもよると思うのですが、僕が愛用しているソフトでは北条・今川は初めから複数の領地を所有しています。それが僕には統治しきれないんです。

自分で少しずつ領地を増やしていくならいいのですが、ゲームの最初からいきなりたくさんの領地があると、わけが分からなくなるんです。兵の数や周囲の状況を把握しながら、コツコツと城を取っていくほうが好きです。

そういう意味では上杉も苦手です。上杉も初めから結構な数の城を持っています。どの武将がどこにいるのか、どの城にどのくらいの兵力が蓄えてあるのか、混乱してしまいます。だからやっぱり武田ですね。

エピソードで読む武田信玄』は信玄の誕生から死までをエピソードでつづった本です。ひとつのエピソードは約2〜4ページと短く、その数は全部で115個。たっぷりあります。

ここに掲載されたエピソードはすべて史実というわけではありません。史実もあれば、言い伝えもあります。

そうした言い伝えも、何もないところからポッと生まれたわけではなく、何かもとになる出来事があったのだと思います。そしてそれが信玄の特徴をうまく捉えていたからこそ(あるいは信玄の特徴を強調する形に変化して)現代にまで伝わってきたのだと思います。

言い伝えの中にこそ、当時の人々が見たリアルな信玄像の面影が色濃く残っているのかも知れませんね。

at 18:19, あーりー, 歴史教養

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世界史の謎がおもしろいほどわかる本

切り裂きジャック事件の犯人は誰か。
ケネディ暗殺の真犯人はCIA。
クリスマスはキリストの誕生日ではない。
ガリレオはピサの斜塔実験をしていない。
東方見聞録』はウソだった?
鉄仮面は本当にルイ14世の血族だったのか。
三顧の礼は諸葛孔明が行なっていた。
ザビエルにまつわる暗殺説。
ピルトダウン人偽造事件の真犯人は誰か。
メアリー・セレスト号の乗組員はどこに消えたか。

など、世界史にまつわる95個の雑学や異説をコンパクトにまとめた一冊です。

世界史の謎がおもしろいほどわかる本 (王様文庫)
世界史の謎がおもしろいほどわかる本 (王様文庫)
「歴史ミステリー」倶楽部

「ミロのヴィーナス」の両腕はどうなっていたのか?という謎も出てきます。ミロのヴィーナスには発見当初から両腕がなかったといいます。

そういえば、ミロのヴィーナスは両腕がないからこそ美しいという話を聞いたことがあります。両腕をどんなポーズで復元してみても、いまいち美しくないんだそうです。両腕のないあの状態が、一番バランスが取れていて美しいんですね。

<目次>
1 誰もが信じていた、あの定説をくつがえす新たな謎
2 歴史を塗り替えた大事件!その中に隠されたミステリー
3 教科書に載せられない、キーパーソンの不可解な行動と謎
4 現代人へのメッセージ?遺跡に込められた不思議
5 自然死?他殺?英雄の知られざる壮絶な最期
6 名作がなげかける、世界史のウソと真実の物語

at 13:16, あーりー, 歴史教養

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