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村上春樹 - 1973年のピンボール

1973年のピンボール (講談社文庫)
1973年のピンボール (講談社文庫)
村上 春樹(著)


むかし住んでいた街に、大きな公園がありました。公園にはたくさんの木があって、秋になると公園の小道は落ち葉でいっぱいになりました。

そんなこと、ついさっきまで忘れていました。でも、この本のワンフレーズを読んで、思いだしました。

その日はずっと秋の匂いがした。

これを読んだ途端、記憶がよみがえりました。落ち葉を踏む音、ひんやりとした秋風の感触、雨に濡れた公園の匂い、たくさんの葉が紙吹雪のように散る光景。

この何気ないワンフレーズによって、当時のようすが、強烈に甦ってきました。

音、感触、匂い、光景という、いろいろな要素で身体に刻み込んであった記憶だからこそ、これだけ強烈に甦ってきたのだと思います。

1つより2つ。2つより3つ。

これはいろいろなことに言えますね。1つの行動パターンよりも、2つのパターン。2つよりも、3つのパターンがあったほうが、毎日が豊かになります。なるべくいろいろな方法で、あらゆる角度から、人生をしゃぶりつくしていきたいです。

at 06:17, あーりー, 書籍全般

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