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シャーロック・ホームズの叡智

シャーロック・ホームズの叡智
シャーロック・ホームズの叡智 (新潮文庫)
コナン・ドイル(著)

最近また読み返しています。

シャーロキアンを尊敬しています。ひとつの分野をきわめるのは、すごいことだと思います。ぼくは残念ながらシャーロキアンではありません。だから一度読んだはずなのに、忘れてしまっている部分がたくさんあります。

その分、新鮮な気持ちで再読できます。忘れっぽい頭のおかげで、ミステリー小説を2度も楽しめます。しあわせ者です。

雪が好きです。いろいろな小説を読んでいて、雪の描写を見つけると気持ちが落ち着きます。本書にも雪の描写がありました。

からりと晴れた二月のある朝のことで、前の日の雪がまだ地上を厚く覆っており、それが冬の陽にギラギラと輝いていた。

いいですね。こういう雰囲気、すごく好きです。

せっかくシャーロック・ホームズを読んでいるんだから、事件や謎解きのほうに興味をもつべきなのかも知れません。でも、ついつい雪のシーンに目がいってしまいます。何気ない静かな風景です。読んでいると、ふっと安心できます。それが心地よくて好きです。

ベーカー街のまん中を、馬車が行き交います。歩道のわきへ積み上げられた雪は、降りたての真っ白さを残しています。歩道は滑りやすく、人通りはいつもよりまばらです。

こういう情景のひとつひとつが、ホームズのどんな推理よりも強く印象に残っています。依頼人の名前や事件の概要は忘れても、この情景だけはずっと覚えていそうな気がします。やっぱりシャーロキアンにはなれそうもありませんね。

at 10:38, あーりー, 書籍全般

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