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時計仕掛けのりんご - 手塚治虫(著)

時計仕掛けのりんご―The best 5 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)
時計仕掛けのりんご―The best 5 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)
手塚 治虫(著)

手塚治虫のマンガ。短編集です。つぎの5作品が収められています。

「ペーター・キュルテンの記録」
「時計仕掛けのりんご」
「カノン」
「白い幻影」
「最上殿始末」

黒い影のある話が多いような気がしました。覗いちゃいけない世界、足を踏み入れちゃいけない世界です。でも、ついつい覗いてしまう、足を踏み入れてしまう、そんな印象です。

どの作品も、先の読めないスリルがありました。ホラー映画を見ていて、いきなり怖いシーンになるとドキッとしますよね。個人的には、あのスリルに似ているような気がしました。

はたしてこの先どんな展開になるのか、どんな真相が飛び出してくるのか、読むのがちょっと怖い。怖いけど読みたい。そんな気持ちでドキドキしながらページをめくりました。

おすすめは「最上殿始末」です。東北の戦国大名・最上義光の話です。

おもな登場人物は、最上義光、その妻、そして武士に憧れる農民の男の3人です。この3人が壮絶な復讐とだまし合いを繰り広げます。本当の勝者はだれなのか。注目です。

はじめて読んだときは(ぼくが子供だったせいか)最後のシーンの意味がよくわかりませんでした。でも大人になってから読み返すと、すべてつながりました。

おかげで、それまで見落としていたもう一つの恐ろしい真相が、とつぜん目の前にあらわれてきて、背筋がゾワッとしました。
時計仕掛けのりんご―The best 5 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)

at 08:37, あーりー, まんが

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