<< 英語クイズ これの意味は? | main | マンガ 卑弥呼 - 邪馬台国のなぞの女王 >>

英雄三国志 2巻 - 覇者の命運

英雄三国志(2) (集英社文庫)
英雄三国志(2) (集英社文庫)
柴田 錬三郎(著)

関羽や張飛が活躍するたびに、あいかわらずたくさんの血しぶきがあがります。彼らがびゅんびゅんと武器をふるう姿は、三国志の見せ場のひとつですよね。痛快です。颯爽としています。空を舞う血まみれの手足も、甲子園のホームランボールみたいにさわやかです。

でもすぐに、首を飛ばされた雑兵にだって、親もいれば子もいるだろうに。と、まったく余計なことを考えてしまいます。三国志を読むときに、そんなことは考えなくていいのに。

豪傑の武勇をさんざん楽しんでおきながら、気が向いたときにだけふと雑兵をいたわってみる。それってなんだか、ジンギスカンを食べながら「羊かわいそう」と言っているみたいで、とりあえず自分で自分に苦笑いです。

そんなふうに、ぼくが勝手に内心でわたわたやっているうちに「三顧の礼」となりました。いよいよ孔明が本格的に登場してきます。じつは孔明は「三顧の礼」の前にも、何度か物語に顔を出していました。放浪時代のようすが描かれていたんです。放浪中、孔明は曹操から仕官を求められたこともありました。でも(当然ですが)きっぱり断っています。

孔明が劉備の軍師となったのとほぼおなじ頃、司馬仲達は曹操の股肱に名を連ねます。孔明と仲達。次の時代への準備が、着々と整いつつあります。

とはいえ、孔明と仲達が互いの国家の命運をかけて激突するのは、まだまだ先のことです。この巻のみどころは、レッドクリフ前夜。孔明と周瑜の駆け引きです。「このシーン、こんなに面白かったっけ?」というくらい夢中にさせてくれます。

つづく3巻では、いよいよ赤壁の戦いです。楽しみです。

関連記事
英雄三国志1巻 - 義軍立つ

at 17:35, あーりー, 歴史小説

-, trackbacks(0), - -

trackback
url:http://books.ariken.info/trackback/1235780