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スターリン伝記 - その秘められた生涯

スターリン―その秘められた生涯 (講談社学術文庫)
スターリン―その秘められた生涯 (講談社学術文庫)
バーナード・ハットン(著)

ソ連の独裁者・スターリンの伝記です。ぼくは銀行強盗をしたり、売春宿を経営したり、気に入らない人間をつぎつぎと殺した経験がありません。これからもとくにそういう予定はありません。

だからこの本に書かれていることは、ぼくにとって別世界の話で、インパクトがありました。しかも、これが小説でも映画でもなく、実際にあったことだと考えると、なおさらです。

売春宿の経営について、スターリンは師匠のレーニンから手紙で鋭いツッコミを入れられています。人間による人間の搾取をなくすために革命運動をしているのに、きみが売春婦から搾取してどうするんだ、と。

手段を選ばないスターリンは「殺人と欺瞞と悪知恵」によって、国家の最高の地位を「強奪」します。邪魔者は排除します。師匠のレーニンすら例外ではありませんでした。

スターリンの恐怖政治はしばらく続きますが、わがまま放題にやりすぎたため、あるとき部下の一人に突き飛ばされます。スターリンはテーブルに頭をぶつけてうめき苦しんで、自力では起き上がれなくなります。国家や部下を支配してきたスターリンの「魔術的な威力」が切れた瞬間でした。

やるもやられるも、壮絶な伝記です。

at 09:24, あーりー, 歴史教養

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