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徒然草 - 現代語訳

国語の授業で習った吉田兼好『徒然草』の現代語訳です。授業や受験勉強というプレッシャーなしで読むと、こんなに楽しいものだったんですね。

徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

「人生は一点突破」というエピソードが載っています。次のような話です。

ある人が法師になろうとして、まず乗馬を習います。その理由は、仕事で出かける際、馬にうまく乗れないようでは情けないからです。次に早歌(流行歌謡)を習います。その理由は、法師でいながら酒の席で芸の一つもできないようでは評判が下がると考えたからです。

その人は熱心に稽古に励んだので、乗馬と早歌の腕はどんどん上達していきました。しかし気がついてみると、法師になるための勉強を何もしないまま年老いてしまっていました。

「この法師に限らず一般の人々は、たいていこれと同じことをしている」と兼好は言います。『徒然草』には、こうした少しスパイシーなエピソードがたくさん載っています。辛いものはクセになるといいますが、『徒然草』もまさにそれです。

現代語訳と原文の両方が載っています。しかも現代語訳と原文ともにフリガナがふってあるので朗読にも向いています。古文の朗読なんて優雅な趣味です。

古典の授業の虎の巻としても十分に使えます。が、文法やテストの点数から解放されて、気ままに自分のペースで古典の世界を味わってみたいという大人の皆さんにこそ読んで頂きたい本です。

以前はおなじくビギナーズ・クラシックスシリーズから古事記の現代語訳を取り上げましたが、このシリーズはいいですね。他にも読んでみたいです。

at 08:55, あーりー, 古典の現代語訳

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