2009.03.08 Sunday
若きウェルテルの悩み

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)
ゲーテ(著)
偉そうな作家の偉そうな作品は、本当に面白いのか。
中学生のころ、そんな疑問を抱きました。ちょうど歴史の授業で、世界文学の流れを学んでいたときでした。教科書に太字で書かれていたのがダンテの『神曲
放課後、僕は図書室に行ってダンテの『神曲』を読みました。残念ながら、わずか数ページで挫折。僕の力不足のため、よく理解することができませんでした。
気を取り直してゲーテの『ファウスト
世界文学の名作を読んだという実績が欲しいために、なんとか最後まで読みました。しかし、今思えば内容はよく理解していませんでした。作品そのものの感動よりも、大長編を読み終えた満足感のほうが大きかったように思います。
どうもピンと来ない。ということで、同じゲーテの代表作『若きウェルテルの悩み』に手を出しました。これが見事にハマりました。この作品が世界文学の入門といわれているのを知ったのは、ずっとあとになってからでしたが、当時の僕もまさにこの作品で世界文学の魅力にハマりました。
著者のゲーテ自身はこの作品を1度も読み返さなかったといいます。一方、ナポレオン
僕も『若きウェルテルの悩み』を読んで、ゲーテの大ファンになりました。ゲーテの偉大さや、この作品が当時のヨーロッパにもたらしたセンセーションについては、今さらここでは触れません。とにかく、僕はゲーテの崇拝者になりました。
文学作品を読んで泣いたのも、このときが初めてだったかも知れません。大人になると、嬉しいから泣く、悲しいから泣く、感動したから泣く、というように自分の感情を交通整理してしまいがちですが、当時は違いました。
嬉しいとか悲しいとか感動したとか、そういうものに分類しきれない感情がそのまま涙になってあふれてきたのだと思います。
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