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大奥 - 絵島(江島)生島事件

大奥―OH!OKU (角川文庫)
大奥―OH!OKU (角川文庫)
浅野 妙子(著)

仲間由紀恵、高島礼子、井川遥、木村多江、浅野ゆう子、松下由樹らが主演した映画『大奥』を小説化したものです。

映画については大奥 スペシャル・エディション [DVD]をご覧ください。

大奥史上最大のスキャンダルといわれる絵島・生島事件(江島・生島事件)を題材にしています。

物語の舞台は江戸。徳川7代将軍・家継の治世です。大奥では二人の女性が対立していました。天英院(高島礼子)と月光院(井川遥)です。

天英院は月光院の勢力を追い落とすために、罠をしかけます。彼女が目をつけたのは、月光院派の実力者で大奥総取締の絵島(仲間由紀恵)でした。絵島をスキャンダルに巻き込むことで、月光院派の勢いを削ごうというのです。

ここで生島新五郎(西島秀俊)という美男の歌舞伎役者が登場します。天英院は生島新五郎に、絵島と密通するよう命じます。歌舞伎役者と大奥総取締の密通。これが発覚すれば大スキャンダルです。

法外な報酬を約束された生島新五郎は、絵島に接近します。絵島は、最初のうちは大奥総取締という立場を意識して生島新五郎への想いを押し殺していましたが、しだいに自分の気持ちに素直になっていきます。

一方、生島新五郎のほうも、はじめは「仕事」として絵島に近づいたのですが、いつしか本気になり、自分の命をかけて天英院の陰謀から彼女を守りたいと思うようになっていきます。

船の上で、生島新五郎が絵島に言います。

「並んで風に吹かれる。並んで座る。同じ空気を吸う。空を渡る雲を見る。話をする。話をしない。(中略)そういうことを、あんた、男としたことがありますか」
絵島にそんな経験はありません。大奥の女として、彼女はずっと城の囲いの中で生きてきました。

「この船の上にいる間は囲いを取って下さい」と生島新五郎は言います。これは仕組まれた恋です。実らない恋です。だからでしょうか、どのシーンにも儚さがあります。触れると破れてしまいそうなシーンが続きます。

映画のシナリオがベースになっているので、全体的にさっぱりとした読み心地です。文章そのものよりも、場面ごとの人物の“動き”によって、気持ちが表現されていることが多いです。そこがまた面白いですよね。

at 07:36, あーりー, 歴史小説

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仲間由紀恵, 2009/03/09 1:47 PM

仲間由紀恵について調べています。いろいろありますなぁ ブログで拾ってみました。...